10/14に参加した、DevFest Women Tokyo 2019のふりかえり記事、やっと後編です。
前編の記事。 https://hibinokoto.hatenadiary.jp/entry/2019/10/19/163627
中編の記事。 https://hibinokoto.hatenadiary.jp/entry/2019/10/20/091201
「わたし」をふくむと世界はひろがる 〜ITの世界であなたらしく生きる〜 / 鳥井雪さん
「わたし」をふくんで世界は広がる #DevFestWomen https://t.co/qte4UYLEp8 IT業界の女性の生き方やダイバーシティをテーマとしたカンファレンス、DevFestWomen での昨日の登壇資料を公開しました〜。
— やきとりい (@yotii23) 2019年10月15日
ルビィのぼうけんを翻訳されていたり、Rubyプログラマとして活躍されているとりいさんのお話。お子さんが産まれてまだ1ヶ月くらいの時期の登壇で勝手に心配してたのですが、とてもお話聞きたかった方です。
託児所実装のお話や、「わたし」の悩みを似たような誰かの問題にすることでよくしていけるので、言語化していこうと勇気付けられたました。
まとめ
- 特技は、自分の欲望や都合をなんか世のため人のためっぽくすること
- 人生いろいろあると今までのようにできなくなることがある、悩みは尽きない
- 皆さんの悩みや希望をどんどん言語化して、社会やコミュニティに託していきましょう
- それが続く道になる
RailsGirlsの活動していた
関われなくなることはある
- そもそも継続が苦手
- 出産後、ばたばたしてる、休日はこどもと遊ぶ
わたしひとりがいなくても全然大丈夫
- Rails Girls in JPはコミュニティ
やったこと?
振り返るとよかったなと思うこと
- インタビューに答える/記事を書く
- やっていることを知ってもらう
- 「アファーマティブ・アクション」の概念を活動に結びつける
- 男女不平等だったので、女性の方に働きかけをしよう
- ページにも掲載した
http://railsgirls.jp/affirmative-action
やっていることを誰の目にも見える形にする [可視化]
伝わる言葉で、活動のみんなにとっての意味を語る [言語化]
- コミュニティの活動継続していく力になる
妊娠・出産で難しくなったこと
他にもいろいろ
夫婦でのカンファレンス参加
仕事の時間、勉強の時間が取りづらい
ポイント
- 会社は、働くことに1番直接的に関わる社会
- 選んだ理由、望ましい形も目に見える形に
- 会社の利益、自分の利益の”接点"を意識する
自分の都合を「自分と、誰か」のために
- 当事者でしかわからない問題、持ち得ない視点がある
- 「あなたの悩み」と「自分と、誰か」の問題にすることで得られる力がある
なぜ「女性に技術を」なのか
- 技術の世界で女性が「少ない方」だから、に尽きる
- テクノロジーは今、これからの世界を作りつつある
- だからこそ、いろんな立場の人が、様々な都合を持ち寄って作り上げる必要がある=ダイバーシティ
- 技術は、「あなたの問題」を「似たような立場の人すべての問題」にして、改善して行ける
- あなたが、あなたの立つ場所から世界を広げ、 世界をよくすることができる
- (たとえ、それが自分のいこごちのよさのためだとしても)
私のエンジニアとしての10年、そしてダイバーシティのこととか / 安田絹子さん
私のエンジニアとしての10年、そしてダイバーシティのこととか
— Rieko (@RiekoMiyake) 2019年10月14日
Google Engineering Manager
Kinuko Yasuda (@kinu )
お子さんが生まれてからの働き方の変化が結果的に組織に有効だった話、などなど、モヤモヤがほぐれる素敵なお話でした。
個人的には肩の力をもっと抜かないとなぁ。#DevFestWomen pic.twitter.com/gqAgVPz7go
Chrome ブラウザを開発されている方のお話でした。
落ち着いた語り口に引き込まれました。
細かい時間でも自分の好きなことをぱっとできるようにしておく、いいなあと思いました。
ダイバーシティに関して、モヤモヤすることは細かいことが多くて、まずモヤモヤしないと変えるべきことも分からない、というお話にも納得。
一人じゃない、みんな違う、ここにいて大丈夫、という最後の言葉に目頭が熱くなりました。
ここにいて大丈夫。それがダイバーシティとインクルージョン。
仕事で作ったりしているもの
- ずっとChrome作ってた
- Network Service、150人くらい参加、今統括している
- 趣味で作ったり20%プロジェクトで作ったり
ダイバーシティへの貢献の試み
- Mind the Gap(Google)
- IT 家事育児イベントを開催(1回だけだったがよかった)
原点、なぜエンジニア?
- ものを作るのが好き
- できない?を、できた!にしたい
10年を振り返って、作るの大好きエンジニアの私の働き方がどう変わったか
- ChromeのCommit行数で振り返る10年
- 2009年から参加
- 2013年 一番コードを書いてた、1年で約10万行
- 2014年 こども1人生まれる、マネージャ
- 2013と2014で変わったもの
- 2017年4月
- Working from Home
- 仕事を少しずつ取り戻す
- 2017年12月
- Tokyo クリスマス休暇前
- 人が減る、仕事しやすい
- 次のプロジェクトのためのプロと実装(完全に楽しい)
- うまく行った
- Tokyo クリスマス休暇前
- 2018年11月
- San Francisco
- Chrome Dev Summit
- 自分たちで作ったものを自分で発表
- 2019年9月
- NetworkServiceを統括
10年で変わったこと
- 前半5年
- いくらでも時間を注ぎ込む
- 後半5年
- 働き方の見直し
- いろんな年代の人と話す
心がけたこと
- 自分が全速力を出す方法より、スケールさせる方法、他の人が動きやすくする
- 無理をしない、無理になりそうなことを言える体制にする
- 人にできるだけ話す、任せていく
前より必要になった、できるようになったもの
- より戦略的な働き方
- 実装する時間より、考える時間
- 前よりチームのことをよく考えられるようになった
- 誰もが常に全速力で働きたいわけではない、価値観もそれぞれ
- 残った言葉
- If you want to go fact, go alone.
- If you want to go far, go together.
- みんなと一緒に行けば遠くへいける
なお仕事以外の人生での心がけ「楽しむ」
- 細かい時間でも好きなことを少しずつやる
- 楽しめるもの、やってみたいこと、
- 家中に0秒で始められるものを置いておく(本を家中に置く、ピアノのスイッチオンにする)
- 絶対に確保しようと思ってる時間を決めてる
- 睡眠、食事、家族と会話する(以上)
- こどもがいるとカオスが基本、気にせず、楽しむ
ダイバーシティ モヤモヤ
- ダイバーシティ、難しい
- マイノリティかどうかは相対的なもの
- 自分はどこに位置するのか?
- アジア人、女性、エンジニア
https://diversity.google/annual-report/ - 性別だけでない、職位、年齢、人種、価値観
- Grace Hopper Celebration
- 世界最大の女性コンピュータ技術者のためのイベント
- 女性がたくさんいるなら多様性が高いわけではない
- 個人的モヤモヤ
- 国際標準会議で、チェアをしたセッションの後、同僚がくれたメール
- 会場の人が質問を、チェアをした専門家である自分でなく、同僚である他の人(白人)に言ってきたことを受け入れてしまっていたことに気づいた
- 「働くお母さん大変ですよね」と働くお父さんに言われることがある
- 性別、職位、年齢
- もともと少ないけど、キャリアや年齢が上がるともっと減る
- 仲間がどこにいるかわからなくなってくる
- いいなと思った細かいこと
- トイレの表示、手話を使うことについての表現
- まずモヤモヤしないと変えるべきところもわからない
- 細かいことがおおい、言い換えていくことで少しずつ世界がよくなっていく
- いろんな人がいることが存在がわかるようにしていくことが必要
最後に Call for Action
- いろんな状況の人のいろんなストーリーを共有して声をあげ続けていってほしい
- 一人じゃない、みんな違う、ここにいて大丈夫
性別は本当に関係ないの?社会の狭間で共に戦う仲間の見つけ方 / 清水舞子(しみこ)さん
自分の腹から出てきた言葉で、体験からの話をされていた印象を受けました。【台風が過ぎた14日!登壇します🍷】
— しみこ🍪 (@shimiko1031) 2019年10月10日
御茶ノ水でお待ちしてます〜
DevFest Women Tokyoは、Diversity(多様性)とInclusion(認知と尊重)を強調したテクノロジーカンファレンスです。
IT業界で活躍している女性やLGBTQの方にスポットライトを当て…https://t.co/sdpyIXFH80
しなやかで強い人なのだろうなあと思いました。
仲間になるには、生きていくにはについての話。
性別は関係ないの?
- 人による
- 性別ドリブンの困ったこと
仲間になるには
- 相手に価値を提供する
- 会社、個人、半径3mの人に信頼してもらう
- 絶対的に信頼できる仲間を作る
- 半径500mに信頼してもらう
- 影響力が大きければ何も言われない
- とにかく周りの人に頼る!
- いかにユニット組んでやるか
- 投資家がセクハラまがい
- 記事出たら、30通くらい謝罪がきた
- 無自覚でそういうことをしていた人も
- 第三者機関を作ろうとしている
- コミュニティに入ると言うことが身を守ることになる
- 女性一人で仕事をしていくこと
仲間をつくる
- 宣言する
- 勝手にはじめてしまう
- はじまっていたら人は安心するのでそこに集まってくる
- 信頼をつむ
- 演出する、カードをきる
仲間をつくる 相手に価値をみいだす
価値とは
- お金、待遇、今の自分の能力が生かされる場所へ行きたい
- 大事なのは、その人がどんな人で何を求めているかを見る
何を求めているかを見るためには
- どんな人生で、何がコンプレックスで、何を恐れているか
腹を割って話す
- 体調に関するシェア
価値観をみいだす
- そこに今できる精一杯の価値を提供する
生まれや性別に関係なくすべてのひとにより多くの選択肢や機会が訪れますように
イベント全体をふりかえって
こんな勇気づけられるイベントに参加できてよかったです。
登壇されている方がすごすぎてまぶしかったけれど、自分も自分のできること、やりたいことを自分なりにがんばろう、と思いました!
コミュニティにも参加していきたいです。
同じ時間のセッションでも聞きたいのがたくさんあったので、動画が公開されたら見たい。。。
運営の方、登壇者の方、懇親会で一緒になった方、この日関わった全ての方々、ありがとうございました!!
みんなで記念撮影も。
本日はご来場いただきありがとうございました!
— Women Techmakers Tokyo (@wtmtokyo) 2019年10月14日
講演を通じて、懇親を通じて、ワークショップを通じて、いろんなかたちでみなさまの心になにかが残るカンファレンスとなっていれば、運営一同嬉しいです。今日はお疲れさまでした!
#DevFestWomenTokyo pic.twitter.com/CZ9VXg8RUO