日々のこと

まいにちの暮らしをつれづれ書きます

TokyoGirls.rb Meetup vol.2に行ってきた!(中編)

女性も参加しやすい、けど女性限定ではないRuby勉強会、TokyoGirls.rb Meetup vol.2へ行ってきたレポ、中編です。

講演スライドまとめはこちら👇 blog.jnito.com

前編はこちらの記事です。 hibinokoto.hatenadiary.jp

では続きを。

スポンサーLT: 株式会社SmartHR さま

会場を提供いただいた、SmartHRさんのLT。
ほんとうにきれいな広々とした会場、すてきでした。
エンジニアは32名らしく、たしかに思ったより少ない・・!

  • エンジニアは32名(意外と少ないと言われるとのこと)
  • 大きくふたつのプロジェクト、マイクロサービス的
    • Core(SmartHR)
      • ちょっとレガシー?
    • Plus
      • モダン
  • 本体機能をスリムにしていく方向性
  • 他社にSmartHR向けの開発をしてもらえるようなプラットフォームも用意していこうとしてる
  • 大規模サービス運用も新規サービス開発もできる環境
  • オープンな社風
  • ビジネスも順調でいい会社
  • (この前のセッションで話があった)ドメイン知識についても日本語で書いたりしてる

Rackミドルウェア入門のためのRackミドルウェア / 塩井美咲(しおい) さん

  • 事前資料

  • 本編資料

しおいさんのRackについてのお話。
各Rackミドルウェアを通す前と通した後で、レスポンスヘッダにどんな変更があったか知りたい、という好奇心から、レスポンスヘッダの変化をターミナルに表示するRackミドルウェア、"TraceHeader"を自作された、というお話でした。

github.com

好奇心から作りこんだのすごいです。
そして週1回の時間で2ヶ月くらいで実装されたとのこと。
RackアプリケーションとRackミドルウェアは共通の規格に沿って実装されているので、その前提を基に実装されたそう。

わたし、恥ずかしながら、Rack、そんなにわかっておらず、聞きながらも理解があまり追いつけていなかったので、資料じっくり読みたいです。

エンジニアとチームを組んで見えないものをデザインする / 羽野めぐみ さん

株式会社キッチハイクのデザイナの羽野さんのお話。
フリーランスで2年デザイナをして現職に。業務外活動で、多数の人とサービスを育てたりプロダクトを育てるのがたのしかった、という経験を持たれていたとか。

スライドが、とてもかわいらしくわかりやすかったです。
デザイナさんと一緒に仕事することが多いので、うなずくこと多かったです。
コンテキスト、文脈の共有、がキーワードでした。

見えないものってなんでしょう?

プロダクトを使ってくれる人のことを考えること
プロダクトそれ自体は見えるけど、背後にある人のことは見えにくい
プロダクトをつくるチームのことを考える

フリーランス時代の失敗談

チームとの向き合うきっかけになったできごと
積極的な提案をくりかえす人に対し、実現にうつせる提案でなかったので、正論をふりかざして冷たい態度をとっていた
「もうあなたと仕事したくありません」
チームリーダーがすぐに気づいて鎮火してくれた

つらかったこと

自分のプルリクエストに対して、相手からなんの反応がなく無言マージ (相手の感情が見えない、理由がわからない)

失敗談のときも、無言マージのときも

体温のあるコミュニケーションがなかった(文脈の共有)

わたしが考える「体温」とは

文脈を共有すること コンテキストともいう
デザインの考え方や視点をチームに応用して見た

チーム全体の体験をよくした話

  • デザインの共有ツールを移行した(inVision -> Figma
  • Figmaいい感じだった
  • ツールを使う「ユーザー」は自分だけではない
    • 実際に使う人のことを考えたい
  • まずは文脈の共有
    • 試用期間として2週間確保、エンジニア全員に感想聞いた
  • 満場一致してFigma
  • 俯瞰して画面遷移を確認できるのがGood
  • どうして?(一歩踏み込む)
    • 同じ言葉や手段を使っていても、違う意味や視点で語る
      • デザイナは、質問設計をして、一連のユーザ操作を線で捉えたい
      • エンジニアは、データの流れを考える
    • 文脈を共有しないとわからない

見えないデザイン

  • 視点の異なるメンバーとどう一緒につくっていくか
  • 文脈を共有しながらお互いを知る
  • 体温のあるコミュニケーション
  • 相手の関心ごとや大切にしている視点を引き出す
    • ユーザインタビューにちかい
  • コミュニケーションを繰り返す
    • 他者へリスペクトや想像力
  • デザインの手法を使って他者と向き合うこと
  • (キッチハイクチームの取り組みをnoteに公開中)

プロジェクトマネジメント沼にようこそ / 浪川舞 さん

音大出身、SIer出身、RubyよりJava派だった(小声)という、浪川さんのプロジェクトマネジメントについてのお話。 PMについてのnoteも書かれているそうです。
https://note.com/maidol/m/me9e5b69ef2f2

プロジェクトマネジメント、というと、少し敬遠しがちな気持ちになりがちな私ですが、プロジェクトマネジメントを知ると開発がスムーズにいく、たのしい、というのは聞いていて説得力が強いお話でした。
プロジェクトマネジメントって、PMのような役割の人が一人わかっているのではなく、チームメンバーも知っていることで開発がスムーズにいくことあるだろうな、と思いました。

PMとは?

システム開発を成功させるためには、プロジェクトを適切に管理することが求められる

とある炎上プロジェクトでの原体験

  • 新人比率が8割のエンジニア
  • 手が足りなくてPMが設計・実装しはじめちゃう状況

PMにフォローを頼まれた最初のお仕事

PMが顧客との打ち合わせなどで時間がなくて、補佐のような仕事を頼まれた

  • 朝会の定期開催
    • 全体の温度感を共有、課題を顕在化、全員で取り組む空気をつくる
  • 進捗管理数値の分析
    • 担当者の明確化、進捗率でなく作業効率を重視して見る、バーンダウンチャートは全員で共有
  • メンバー全員の顔を見る
    • 1日1回はメンバーの表情を見る、抱えてる人には声をかける

チームに訪れた良い効果

  • プロジェクト全体を見える化してすっきり、やるべきことがはっきり

副次的効果

  • 問い合わせ対応がスムーズになった
    • 情報が整理された音で一次回答までの工数少なく
    • 属人化しないので、休み取りやすくなった

PMしている時大事にしていること

基本を大事に、先人の知恵を借りる

  • セオリーの活用
    • PMBOK/ITIL/ビジネスマネジャー検定
  • 数値の分析
  • 人とのコミュニケーション
    • 上下でない1on1
    • ファシリテーション研修、自分とメンバーの特性を知る(ストレングスファインダーや、16Personalitiesの診断結果の共有など)

プロジェクトマネジメント沼にハマろう!

プロジェクトマネジメントを知ると、開発がもっとたのしくなる!!

質問

  • プロジェクトをうまくまわすためにメンバーのモチベーションを保つためにやっていること

    • どのプロジェクトでも、そのビジネスのOKRを共有するようにしてる(目標は一緒なので、目標を軸に、今のタスクをしていることを共有)
  • 顧客やステークホルダーなど、要件が変わるときなどどう対応しているか

    • 気をつけてるのは、言われたことは間を開けずにみんなにフィードバックしている
    • ただ、こちらで決めるから、焦らないように伝えている
  • 横の1on1 斜めの1on1 はやってみてどうか

    • まだ2ヶ月前にはじめたばかり
    • 上の人だと、いいところを見せなきゃと思う部分もあり、本音の悩みを言えないこともあるが、フラットな立場だと浮き彫りになったりする

スポンサーLT:CI&T株式会社 さま

託児スポンサーをしてくださった、CI&T株式会社さんのLT。
以前参加した、DevFestWomanでもスポンサーしてくださってました。
このとき、機材の接続がうまくいかなかったようで、スライドが表示できなかったのですが、スライドなしで熱く会社について語られていて、圧巻でした。
かっこよすぎる。
資料がなかったので、ちょっとニュアンスがちがうかもしれませんが、セッション内容です。

CI&Tについて

  • 総務のリーダーとして入社、驚くことばかり
  • とにかく会社がたのしい
    • 熱出して会社を休むと涙が出るくらい
  • なんでこんなにたのしいんだろうと考えていてそれを会社に伝えたら、じゃあ人事をやってみたら、ということになった
  • 会社のミッション、ビジョン、バリューに行き着いた
  • ブラジル発祥の会社
    • Collaborate Innovate Tranform
    • agileの手法を用いている
  • ミッション
    • to develop people
    • 人を成長させるために存在
    • 自分がどうなりたいか、どう成長していきたいか
    • 同僚の成長をどう助けたらいいのか
    • お互いにチームワークをとって成長していこうということができる
    • 存在価値、ということに行き着く

考えてみてほしいこと

  • 自分が働いている会社のミッションにベクトルを合わせていくことができるか
    • 会社に提案できることはなんなのか
    • よりよくするために、なにができるか
    • 自分の価値が見出せたら、他人の価値も見いだせる
  • みんなが働きやすく、しあわせに職場がなるといい

中編はここまで。まだ続きます。