「ライト、ついてますか -問題発見の人間学」を読みました。
TokyoGirls.rb Meetup vol.2で、ちょうかおりさんのお話を聞いてから、ずっと読んでみたかった本。
そのときのちょうさんのお話はこちらから読むことができます👇
ママエンジニアが教える“要件定義”の時短術 - ログミーTech
問題発見についての本です。
様々なユーモラスなエピソードを交えながら、問題発見について語られます。
印象的なフレーズ
読んでいて、印象的だったフレーズをいくつか抜粋します。
問題とは、望まれた事柄と認識された事柄の間の相違である
問題の正しい定義が得られたかどうかは決してわからない、問題が解けたあとでも
正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない
キミの問題理解をおじゃんにする理由を三つ考えられないうちは、キミはまだ問題を把握していない
キミの問題定義を外国人や盲人や子供について試してみよう またキミ自身が外国人や盲人や子供になってみよう
新しい視点は必ず新しい不適合を作り出す
他人が自分の問題を自分で完全に解けるときに、それを解いてやろうとするな
もしそれが彼らの問題なら、それを彼らの問題にしてしまえ
もしある人物が問題に関係あって、しかもその問題を抱えていないなら、何かをやってそれをその人物の問題にしてしまおう
変化のために自分を責めてみよう、たとえほんの一瞬でも
もし人々の頭の中のライトがついているなら、ちょっと思い出させてやる方がごちゃごちゃいうより有効なのだ
問題の出所はもっともしばしばわれわれ自身の中にある
問題の出所はしばしばその解決にとって鍵となる要素を含んでいるものだ
人が問題について考えるとき、順応した事柄は考慮から除外されやすい
問題解決に目を奪われるあまり、人は自らが解答を道徳的に容認できるか考えるのを忘れる
解答に、いや問題定義にすら、近づいて感受性が鈍り出す以前に、その道徳的側面について考えてみる必要がある
特に読んでいて心に残ったのは、問題の出所は解決に鍵となる要素を含んでいるということや、新しい視点は必ず新しい不適合を作り出すということ(新しい環境では不適合に気づきやすい)、解答や問題定義について道徳的な視点で考えること、などの点でした。
くすっとしながら読めてしまうけれど、問題発見についていろんな視点を持たせてくれる本でした。