先月4/7, 8に開催された Rails Girls Tokyo 15th に、はじめてコーチとして参加してきました。これは、そのレポート記事です。
Rails Girls とは
Rails Girlsは、プログラミング初心者の女性を対象としたイベントで、1日または数日間のワークショップ形式で開催されます。目的は、女性がプログラミングや Web 開発に興味を持ち、参加しやすい環境を提供していくことで、世界中で開催されています。
参加者のみなさんはワークショップを通して、コーチの助けを得ながら Ruby や Rails などのインストールからはじまり、アプリケーションを構築してデプロイまで行います。(参加者のみなさんは、Girlsと呼ばれていました)
Rails Girlsは、Railsを使いはじめてからずっと気になる存在で、いつかなんらかの形で関わってみたいと思っていました。ですが、参加者としてはもう参加できなさそうだったこと、コーチはなんとなくハードルが高い気がしていたこと、家やこどものことなどもあり、参加に二の足を踏んでいました。
今回の開催は、自分が働いている会社が会場を提供していることもあって参加しやすく、意を決してコーチに申し込みしたところ、幸運にもコーチとして参加できることになりました 🙌
インストール・ディ
4/7の夜に、インストール・ディが開催されました。
参加者の方が持参したPCに、開発に必要なものをインストールして開発環境を準備していきます。
私のチームでは、参加者とコーチでマンツーマンのような形でインストールを進めていきました。私がサポートした方は、エンジニアの方だったこともあり、すんなりインストールを終えることができました。(その方は、最近仕事で Rails を使うことになったので、参加することにされたということでした)
ワークショップ当日
はじまり
参加者とコーチそれぞれ3人くらいずつのチームに分かれ、それぞれのテーブルでワークショップを進めていきました。
それぞれのチームには、春の花の名前がついていました(スイセン、ポピー、ミモザ、チューリップ 🌷)こういったところも素敵だなあと思いました。
参加者の使うPCが Mac か Windows かでサポートする内容も変わってくるので、そうしたところもチーム分けに反映されていました。
当日の朝は、前日のインストール・ディに参加できなかった方のインストールのサポートからはじまりました。
そして、開始時間になると、オーガナイザのえりりんさんの素敵なLTがあり、Ruby コミュニティへの入り口であること、プログラミングをたのしもう、というメッセージを伝えていただいて、とてもわくわくしたきもちになりました。
そのあと、チームのなかで参加者もコーチもひとりずつ自己紹介をして、いよいよアプリケーションをつくっていきます。
私のいたスイセンチームは、参加者とコーチが人数が同じだったこともあり、1on1で進めていきました。
チームごとに Slackチャンネルがつくられていて、そこで参加者の方に伝えたいことやURLなど情報のやりとりをしました。
参加者の方と Railsでのアプリケーション構築を進めていて、作ったアプリケーションでCSSで色を変えたり、ローカルでサーバーを動かしてこうやって動いているんだと体感されてたり、アプリケーションを作るためにけっこう手間がかかることにびっくりされていたり。アプリケーションをはじめてつくる場に立ち会えて、とても刺激を受けたりたのしい時間でした。
一方、質問に対してわかりやすく答えたり説明することがむずかしい・・と感じることも多々ありました。
他のコーチの方は、紙に図を書いて説明している方もいて、見習いたい、もっとわかりやすく説明できるようになりたい!と思いました。
ランチ & LTたくさん
ランチはおしゃれなBOXでした。ハンバーグやガパオライスなど選べて、見た目もかわいくておいしかったです 😋
飲みものも、スポンサーから提供していただいていました。なんてしあわせなワークショップ・・・。
コロナのこともあるので黙食でした。
ランチを食べながら、オーガナイザーのえりりんさんと、以前 Rails Girlsの参加者で今エンジニアをされているかとりえさんのトークをお聞きしました。トークの内容は、かとりえさんがエンジニアになるまでどのようなことをされていたのかをお話されていて、参加者の方への応援のようなあたたかいメッセージでとてもよかったです。
ランチ時間のあとは、スポンサーLTがもりだくさんでした。
勉強会へ参加しよう!とか、プログラミングたのしい!とかほかにもたくさん。
LTの雰囲気がとにかくたのしくて、こんなたのしい世界にいることができてうれしい、というきもちになりました。
はじめてのデプロイ
午後はワークショップの続きです。いよいよ、つくったアプリケーションをデプロイしてインターネットに公開していきます。
ここで私は反省だったのですが、最初のインストール時に、Command Line Toolsのインストールがちゃんとできていなかったため、Herokuにデプロイするための heroku cli が動かない問題にぶつかってしまいました。
そのため、Command Line Toolsのインストールし直しに時間がかかってしまい、時間内にデプロイまでできるかと参加者の方をはらはらさせてしまったと思います・・・。
どうにか最終的にデプロイすることができたのですが、インストールは確認しつつ進めなければいけなかったな、と反省しきりでした。
それにしても、はじめてのデプロイの場に居合わせることができるということは本当にうれしくて、自分のつくったものがインターネット上でアクセスできるというのはやっぱりすごいことだなと思いました。
デプロイできたあと、チームのみんなで記念撮影をしていただきました。
あたたかいコミュニティ
デプロイまで終えたあとは、軽食をいただきながら(これもとてもおしゃれでした)コーチLTをお聞きしました。
Ruby Kaigi の開催を1ヶ月後に控えて、Rubyでのプログラミングや Rubyコミュニティのたのしさが伝わってくるLTでした。
余談ですが、LTで紹介されていたこの記事が個人的に最高におもしろかったです。(Rubyのかけ声は「エンジョーイ、プログラミーング! イェー!」ってほんとそうだなと思いました。)
コーチのみなさんも、Twitterのアイコンで知っている方もちらほらいらっしゃって、お会いできてうれしかったです。 今まで、こどもが小さかったのでなかなか参加するための心理的ハードルが高かったのですが、これから少しずつ、コミュニティに参加していきたいと思いました。
ふりかえって
コーチをやることが決まってから「わかりやすく教えたりできるのかな」「デプロイまでサポートすることができるのかな」など、不安な気持ちとたのしみな気持ちとが渦巻いていました。
いざ飛び込んでみると、困ったときに他のコーチの方に助けていただいたり、Rails Girls はとてもあたたかい場でした。
はじめてのデプロイの場に立ち会えることができ、Rubyコミュニティのあたたかさにふれることができてとてもうれしかったです。
Girls のみなさんが、アプリケーションをつくることはたのしい!プログラミングたのしい!と思って帰ってくださっていたらうれしいです。
そして、素敵なコーチたちをたくさん見て、あんな風にプログラミングのたのしさを身をもって伝えられるようになっていきたいと思いました。
コーチをするという機会を与えてくださってありがたかったです。コーチ、またやりたいです。
RubyKaigi もたのしみです。