2022年12月末で、約3年半働いた会社を退職しました。
12/26が最終出社日でした。もう1週間以上経ちました。(早い・・・。)
1月から別の会社で働きはじめるので、自分なりのふりかえりをつらつら書いておこうと思います。
最終日にかわいいお花をいただいてとてもうれしかったです
ざっくりしたふりかえり
いろいろなことをやらせてもらったと思います。
やってみようと思えば、未熟な分野でもいろいろやらせてもらえて、小さなちょっとしたチャレンジに取り組みやすい環境でありがたかったです。
また、技術的に自分よりずっとすごい方たちと一緒に働くことができて、勉強になることが多かったです。
やっていたこと
2019年8月に入社したのですが、入社すると、同年10月から施行予定だった軽減税率制度への対応が山場を迎えていて、最初はけっこう嵐でした。税率移行ツールの一部を実装したり、負荷テストを詳しい方に教えていただきながら実施していました。
軽減税率への対応がひと段落ついてからは、コーポレートアイデンティティの刷新に伴い、iOS / バックエンド横断のチームで、コードに含まれるサービス名やロゴの変更、管理画面のドメイン変更作業などに取り組みました。この仕事は、複数のサービスのコードを追う必要があったので、それぞれのサービスを知るきっかけになりました。
入社して日が浅い時期はプロダクトの仕様などわからないことだらけで、自分の行った修正の影響範囲がどこまで及ぶのか見えづらく怖い、というひりひりした感覚がありました。また、ユーザーからの問い合わせへの対応、日々の運用作業を約1週間ごとの当番制でまわしている時期が多く、その当番がまわってくることがとても心が重かったです。
修正するにしても当番を担当するにしても、プロダクトの仕様を理解する地固めが必要と思っていました。
そのうち「わからなくてもやってみれば段々わかるようになる」「誰もわからないこともあるので、コードを読んで調べるしかない」ということをなんとなく体感して、わからないという怖さが少しずつ薄れてきました。これは、自分にとってちょっとした転換点でした。怖くなくなってきたのは、わからないことを Slack に書きこむと教えてもらったり助けてもらえたことが大きいです。
コロナ禍になり、2020年3月末からフルリモート体制になり、メンバーどうし同じ場所で仕事することがなくなり、仕事する環境ががらりと変わりました。
このあたりは、いくつかバックエンドの改修をしたり、決済関連機能の開発に数ヶ月ヘルプで入り、毎日3人くらいでペアプロをやっていました。ペアプロは、設計段階から意見交換しながら進められたことが良かったです。リモートになってペアプロがやりやすくなった気がしました。
その後、ある外部連携機能の開発を担当しました。そのときのことは 別記事でも書いたのですが、当初バックエンドが自分だけで、開発期間のエンドが決まっているなどで余裕がありませんでした。機能開発を設計から進められたことは良い経験になったのですが、この期間は前述の当番対応などにあまり関わることができず、他の方にフォローしていただくことが多く、申し訳なかったです。。。この開発を終えてからは、この間にできなかった当番対応などをやっていかないと、と思いました。
その後、リリース会議(プロダクトのリリース内容を事前 or 事後にCSなど社内の開発以外の他部署に共有する週次の会議)の担当になりました。リリースする機能の Pull Request や Issue を読み、修正内容を非エンジニアの方にも理解できるように伝える、というような役割でした。これを機に、自分が手を入れることがほとんどないリポジトリなども、毎週定期的に見ることになったので、サービスの理解に繋がったような気がします。他部署の方と話す機会がそれまで少なかったので新鮮でした。特にCSの方は、ユーザーがどのようにサービスを使っているかを社内で一番よく知っている方々なので、貴重な意見をいただくことがよくありました。
2021年5月頃に、バックエンドで新しいチームができ、そのメンバーになりました。少し SRE 的な要素のあるチームでした。機能開発を中心にやっていた時とは少し違った視点になった気がします。
最初は、開発宛に毎日たくさん来ていたメールから大事なものを見落とさないようメールを精査して減らす活動から始め、アラートを通知する先の Slack チャンネルを見直したり、時間のかかっているクエリを修正したり、SRE の書籍を読んだりというようなことをやっていたと思います。この時期から New Relic を見ることが増えました。「なにに優先して取り組んでいくといいのか」ということに戸惑うことが多く、見つけた問題などをチームで相談しながら手当たり次第にやっていくというような感じだったと思います。
2022年になってから、メインのサービスで利用しているDBのサポート終了が迫ってきたため、DBのメジャーバージョンアップに数人で取り組みました。私はインフラにあまり詳しくないため勉強しながら、一緒に取り組んだ方々と協力したり、詳しい方にアドバイスをいただきながらでした。いろいろありましたが、夏までに、開発環境や本番環境の移行をどうにか終え、チーム内外のみなさんに協力いただいたことでどうにか乗り切ることができたと思います。
2022年は、大規模のユーザーさんが運用開始したこともあり、日々の運用も少し緊張感が増していたように思います。自分のチームでは、週に数回、デイリーでメインのサービスについて、New Relic のダッシュボードを眺めながら、通常と異なる動きはないか見る時間があり、エラー率が高くなっている機能はものによっては深掘りして原因を調べたり、開発の他チームに共有したりということをしていました。日々、Slack の通知系のチャンネルの動きを気に留めながら、問題がありそうだったら共有したり調べたりしつつ、自分の仕事を進めていくというような感じだったと思います。
前々職からの変化
前々職が SIer で、そこから自社サービスの会社へ来たので、入社してすぐはカルチャーショックがありました。
以前は、あらかじめ決められた工数でプロジェクトにアサインされ仕事をするという感じでしたが、それに比べると自由があり、自律性も高く、息をしやすくなった感じがありました。
入社して「ソフトウェアエンジニア」と書いてある名刺をもらってなんだかうれしかったのを覚えています。
余談ですが、最初は恥ずかしながら「LGTM」という単語さえも知らなかったです・・・。(Pull Requestを出してレビューという進め方はやっていましたが、LGTMと言い合う文化がありませんでした。)
入社前は、やっていけるのだろうかという大きな不安があったのですが、いざ入ったらみなさんがいろいろ助けてくださったり教えていただけたりしたおかげで、少しずつ慣れたり理解が進んだので、ありがたかったなあと思います。
働く環境
入社後、出社して働いていたのは8ヶ月程度で、その後はずっとフルリモートで働いていました。「Slack が職場」という感覚で、テキストメッセージのやり取りの重要性が増したと思います。
また、途中からフルフレックスになりました。たとえば、勤務時間中の中抜けなどは、育児や病気などなにか事情を抱えている人だけでなく、比較的、誰でも利用していて柔軟な働き方ができていたように思います(仕事内容によっては難しい方もいると思いますが)。こどもの用事などで離席が多めになることに対してもそこまで気兼ねすることが少なく、働きやすくてありがたかったです。
私には、小学生のこどもがいるのですが、小1の壁とコロナの時期が重なり、こどもが保育園を卒園して学校に入るタイミングでフルリモートになったので、小1の壁をあまり感じることなく働きつづけることができました。
それから、times で困ったことやわからないことをつぶやくと、ぱっと教えてくれたり助けてくださるのがとてもありがたかったです。
今思っていること
最終出社後、Slack が見れなくなり、とてもさみしいきもちになりました。
これからもサービスが滞りなく稼働して、ユーザーさんにどんどん使われて発展していきますようにと思います。
これからやりたいこと
いろいろ興味はあるのですが、フロントのコードをもっと書けるようになりたいし、スクラムマスターのようなこともやってみたいなあとぼんやり考えています。
DBのバージョンアップでインフラまわりを触って興味を持ったので、AWSも触っていきたい気持ちがあります。
設計まわりの経験も積みたいし、いろいろやっていきたいです。(語彙力・・)
漠としていますが、開発と運用の両方をやりつつプロダクトをよくしていく、というようなことがしたいと思っています。
いつまでコード書きながら働くことができるんだろう、と不安に駆られることもありますが、好きな仕事、好奇心が尽きない仕事だと思うので、つづけていけるように変化しつづけていきたいなと思います。
最後に、お世話になった方々、本当にありがとうございました。もしこれからまたどこかでご一緒できることがあったらそのときはよろしくお願いします。